コンセプト
無名の作品群だとしても、貴方にとって価値がある作品が見つかる。
それが伝わるデザインを。
小説合同誌『鏡』は、まだ作品を世に発表しておらず、表舞台に立ったことがない人たちによる小説合同誌でした。これを冊子にすると決めたとき、考えたのが上記のデザインコンセプトです。
「これが”価値あるもの”だと示す、まだ誰も見たことのないようなデザインの本」
これが小説合同誌『鏡』のコンセプトです。
サークル内外で意見を聞いた結果、「デザインを前面に押し出した冊子」に一定のニーズがあることも分かり、2018年2月に『鏡 Vol.1』の発行に至りました。
鏡 Vol.1~3
デザインコンセプト
図形を使ったシンプルでスタイリッシュなデザインが好みだったので、
それを元にデザインの方向性を決めていきました。
Vol.1~3は図形を重ね、シンプルな幾何学模様テイストでデザイン。
『鏡』シリーズの共通デザインコンセプトに「円形」を設定し、各デザインに反映させています。
背景には三原色を使うと決め、落ち着いた色合いに整え和風テイストに仕上げています。
即売会で購入いただいた方の多くから、
「正直何の本なのかは全く分からなかったが、デザインが良かったので購入した」
と意見を頂きました。表紙デザインとしては優れた効果を発揮した一方で、
「何の本かわからない」というご意見も多く、
Vol.3を頒布したあとで、果たしてそれでいいのかと考えるようになりました。
鏡 Vol.4~6
- タバコの銘柄である『ハイライト』をモチーフにしたVol.4
- 水面に映る月をイメージしたVol.5
- 鏡が砕ける様子と、モノトーンをテーマにしたVol.6
デザインコンセプト
いずれもVol.1~3とはデザインの方向性を変えました。
- 小説合同誌だと表紙でわかること
- キャッチフレーズを挿入すること
- 円形を踏襲すること
この三つを念頭に、デザインを行いました。
『鏡』シリーズとして続いている、ということを表すために円形の踏襲を行うだけでなく、
「図形」のシルエットも共通要素として持たせました。
例えばVol.6は、四角形のシルエットが目立つようにデザインしています。