コンセプト

読みやすく、わかりやすくするために、作品の不明瞭な箇所を取り払う
読者を意識したわかりやすい作品を目指すため、作者に不明瞭な箇所の質問を投げかけ続けました。
対話を重ねて、内容を固めてもらうことで、読者が読み解けない内容を極力減らしています。
また、巻末付録にメンバーたちと行った既刊座談会を毎回掲載し、作品への理解を深めてもらえるように構成しています。

制作工程

  1. 一次原稿の執筆、および回収
  2. 原稿編集と修正(二週間)
  3. 企画コンテンツ、あとがきの執筆
  4. 修正原稿執筆、および回収(二週間)
  5. 提出原稿の最終チェック(一週間)
  6. 印刷所提出用原稿の作成(一週間)

一次原稿の執筆期間を除いた全ての工程は、約一ヶ月半ほどの期間で完了します。

2.原稿編集と修正

1.一次原稿の回収の後、原稿に対して主に以下の編集を行います。

  • 誤字・脱字の修正
  • 内容の指摘
  • 展開や表現の変更提案

編集の要点

読者目線だと意味が理解しにくい表現や、必然性が感じられない展開
などに指摘を行います。編集用原稿はGoogleDriveで管理し、修正状況をオンラインで共有しています。
私は作者とコメントを交わし、質疑応答や修正点の提案や方向性の確認などを行います。

変更提案

一般の読者に頒布する以上「作者が意図せず伝わりづらい文章を書いている」ことは望ましくありません。そのため、編集で「作者にとって意味/意図がある文なのか」を確認しています。

独特な表現を「個性」だと尊重するか、それよりも読者の読みやすさを重視するか。
これは編集中常に考える命題ですが、だいたいは『鏡』の読者にとって分かりやすくなるように修正を依頼します。

これは私の「言葉は伝わるようにしてこそ、最もその効果を表す」との考えからです。
私は、誰かに共感されるはずのテーマやフレーズは、
作者が込めた意図が汲み取れてこそ真に力を発揮すると考えています。

6.印刷所提出用原稿の作成

完成原稿を全て回収したのち、Indesignを使用して提出用の原稿を作成します。
目次の作成からレイアウト、文字入れなど全てIndesignで定義しています。
『鏡 Vol.6』では各タイトルに扉絵をPhotoshopで作成しました。
印刷サイズのA5で読みやすいレイアウトを心がけています。